素敵彼氏の裏の顔
じーっと隼人を見つめていた。
いや、見とれていた。
愛しい気持ちが溢れ出すのをぐっと堪えて。
そんなあたしを優しい瞳で見つめ返す隼人。
胸が甘く震える。
そして、唇が近付き……
ピーんポーン……
空気の読めないチャイムが鳴った。
「無視したらいいよ」
隼人はそう言って再び唇を近付けるが、
ピンポンピンポンピンポーン!!!
凄まじいチャイムの嵐。
もうこれで、来客の正体が分かったも同然だ。
すごく嫌そうに扉を開ける隼人を見て、淳ちゃんは面白そうにニヤニヤ笑っていた。