素敵彼氏の裏の顔




隼人が両手で持っていたものは、健全な漫画なんかではなかったのだ。

わざとらしい裸の女性が写っている、いわゆるエロ本。

さらにいかがわしいビデオなんかもあったりする。





「み……美優、違う!」




何が違うのか全く分からない。

だけど、言い訳をする隼人。

敵にあった時よりも取り乱し、微かに震えてさえいる。

終いには、




「こんなものに興味はない。

分かるだろ、城内?」




なんて淳ちゃんに詰め寄る始末。




身体を掴まれガクガクと揺さぶられる淳ちゃんは、してやったりと言わんばかりの楽しそうな笑顔。

そんな淳ちゃんを見て、隼人は大きなため息をついた。



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