シックスティーン
「ありがとうございました!」
時刻はすでに夕方の暮。
夕陽が沈む少し前くらい。
とりあえずは、明日の道具はうちにあるし
そんなに不安でもなかった。
まあ、お父さんはすでに
顔真っ青で大人しくなったけど…。
「おい!どけぇっ!!」
ドンッ
鈍い音がして振り向くと
自転車と…お父さんがぶつかっていた。
「お父さん⁈大丈夫⁈」
あたしはすぐさまお父さんを抱え上げる。…重いけど…
「おい。」