クールな美女と腹黒王子の恋戦記
まただ。
こいつ急に大人っぽくなる
その妖艶さについひかれそうになる
「デートするって言ったら鍵返してくれるの?」
「返すよ。」
「そう。ならいいわよ。
デートしてあげる。」
どうせデート当日適当な理由で行かなかったらいいだけ…
彼は立ち上がってゆっくり近づいてくる
そして鍵を返して立ち去った
と思ったら
腕をグッと引かれてバランスを崩し
彼にもたれかかる体制になってしまった
彼は私の耳元に顔を近づけて
「来なかったらどうなるか、
賢い先輩ならわかりますよね?」
そして耳にそっと触れるキスをして
表の顔に戻りニコリと笑う
「では、失礼します。」