僕と彼女の秘密の物語。
彼女はもう一度スカートを捲り上げて、ショーツの中に左手を忍ばせた。
右手は、シャツの下で胸の先端を触りながら揉みほぐしている。
「…んっ…」
甘い吐息が漏れる。
指の動きに合わせ、ショーツの中からかすかにぴちゃぴちゃと音がした。
その様子を、手を伸ばせば触れることの出来る距離から僕は見ている。
ただ、見ているだけだ。
「いつもより濡れてるんじゃないですか?
さっきの奴に、見られそうになったから?」
「う、うるさいっ…黙って…
んんっ…」
彼女の身体が小さく震えた。
暗がりでも分かる、ほんのりと蒸気した顔。
埃っぽい匂いにまざって、むせ返るような蜜の匂いが鼻につく。