日常探偵部の日常はバカげてる。
「実は俺達、日常部の一員なんだよね~」

「なん………だと!?」

この人たちが日常部の一員ですと!?

「こいつが例の……」

「みたいだね、アヨ」

「連れていくのか………?」

「そうだね、アヨは力持ちなんだから運んであげてよ」

やっぱり、物扱いは変わらないんだ…。

「うにゃっ!?」

いきなりアヨって人に持ちあげられました!!

しかもお姫様抱っこじゃなくて担がれた!

あたしはびっくりしてじたばたする。

「暴れるな、落とすぞ……」

「ごめんなさい…」

「わかればいい」

「こら!アヨ!!女の子には優しくしないとダメだよ!」

見てないで助けてよ!

お腹がすごい痛いんだから、これ!!

「あ、俺達の名前言ってなかったね、ほらアヨからしてよ」

「紀本 亜代……」

アヨさんだね!

覚えたよ!多分!

「んで俺が夜義原 楓」

「よろしく!夜義原!」

「アハハ、楓でいいよ~」

「んじゃ、楓!!アヨはアヨでいいよね?」

「扱いが違うけどそれでいい………」

てか、このまま…部室に運ばれるのかな?

ヤバイよ…遠かったらあたし…reverseするよ!?

我慢だ美緒!

ここでreverseしたら女じゃないぞ!

「着いた………」

おや?意外に早かったね!

これでreverseせずにすむね!

「ここでreverseしたら窓から捨てる……」

「しません!!…多分!」

なんか心読まれた気分だヨ…。
< 4 / 9 >

この作品をシェア

pagetop