16歳で妊娠~相手は親友の彼氏~
「今日、学校行くよね?」
「行った方がいいだろ。
さすがに2人とも休んだら、
綾たちだって疑うだろ」
太一は制服の袖に手を通しながら言った。
「……だよね……」
あたしは少し、うつむき加減で返事をした。
もっと、太一と、一緒にいたかったな。
その思いが、あたしの心をうめた。
……だけどそれは無理なことで。
……そう、あたしたちは“浮気”。
ただの‘‘浮気”なのだから……。