大好きなキミへ
「そんなに怖い顔して嫉妬かな?真夕ちゃん?」



「んなわけ、あるか。バーカ」



「あぁ?人がせっかく同情してやってんのに」



「同情なんかしてもらいたくないんですけど」



「あっそーですか。」





「あのさ、お二人さん。周りが固まってんだけど?」





「「え?あー、すいません」」




「つか、アンタ誰?」


随分と爽やかな青年がいるんだけど。



「俺は、本田 翔太(ホンダ ショウタ)。よろしくな」



「俺は、日宙「駿也くんね。で、こっちが真夕ちゃん」


なんで、名前知ってるの?



「こんだけ噂になってれば、知らない子はいないよ。


特に駿也くんの方は。」


やっぱり、駿也を知らない子の方が少ないんだな


「やっぱり、俺がイケメンだか「へぇ~そうなんだ。」



「やっぱ、被せるのやめねぇ?」


「却下」




「HR始めるから。みんな席に着いて~。」


何処でもいいわけだし、どこにしようかな…


(こっちこいよ)


駿也に引っ張られてあたしは、


なぜかあ、窓側の後ろから2番めの席になった。



「これから、君たちに担任になった



細田 優美(ホソダ ユミ)です。よろしくね。」



若いな、この先生…



「これから、入学式になるから。色々と説明するね」



カサッ



手紙が回ってきたんだけど。


開いていいのかな?


ま、いっかー。開けちゃえ!


(隣、隣見て!)


はっ?


カサッ


またきた。


(本田翔太)


隣をみて、あたしは、ちょこんと


首を曲げ挨拶をした。


(よろしくねー)


返事書かなきゃ!


(こちらこそ。)


素っ気ない返事をし、回した。


(真夕ちゃんと駿也くんは、付き合って


るの?)


はあっ?ありえない、ありえないから!


やだなー、翔太くん。


(違うよ)


回したあと、顔がホッとしていたけど


なんでだろう?


その手紙を境に回ってこなかった。


「起立ーーー


いつの間にか、終わってた!

















 


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