黒い蝶




紫羽「…ごめんね。」



斎藤「…何故、そんなことを言うんだ。」



紫羽「え?」






急に体を離される。


その途端、温もりが失われて、不安になった。




つい、手を伸ばしてしまいそうになる。






斎藤「俺は、謝って欲しいわけじゃない。




それに、俺はあんたと出会わなければよかった、なんて思っていない。」




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