お嬢様重奏曲!
「今何か言わなかったか? 美凪」
耳元に司の声が風に流れて聞こえてくる。
ちなみに今美凪と司は一キロほど離れている。
「なんでもないわよ。それよりも早速一人発見したわ。これより作戦を開始するわ」
「了解。俺の方も見つけた。瞬殺でいくぞ!」
襲撃犯を見つけた司は指先に魔力を集中させる。
「俺の結界でばれにくくはなってるが、時間はかけられないな」
襲撃犯に空気の弾丸を撃つ。空気の弾丸は相手の持つ銃に直撃し爆発する。相手が怯んだ隙を見て、一瞬で相手の懐に飛び込む。
「な! なんだきさ…」
拳を鳩尾に打ち込み気絶させる。
「大丈夫? 怪我とかはない?」
「……は、はい。大丈夫です。御影様」
生徒たちの目はなぜかトロンと憧れの眼差しを向けていた。
「………えっと。とりあえず私がなんとかするから、安全な場所に避難していてね」
「はい。分かりました。御影様」
「そ、それじゃ私はこれで」
何やら怪しい空気になってきたので司は慌てて退散した。
「たいした数じゃないけど、結構バラけてるな。美凪の方も頑張ってるようだけど……仕方ない。ちと辛いけど」
司は上空へと飛び上がり、魔力を集中させる。
学園の結界を使って襲撃犯全員の位置を割り出す。
「残り十五人程度か。結構いるな。この位置じゃ六人ぐらいが限度だけども」
司の指先から無数の魔力で作られた、不可視の糸が伸びていく。
その無数の糸は司の周囲にいた六人の襲撃犯と繋がった。
「うっしゃ! 者共かかれ!」
糸に魔力を流すと、六人の動きが一瞬ピタリと止まり、そして残りの襲撃犯たちへと向かわせる。
「おい! 勝手に持ち場を離れぐあっ」
「どうした? 何があった? おいぐふっ」
糸で襲撃犯を操り次から次へと同士討ちさせていく。
そうこうしていくうちに美凪が倒した分も含め、わずか三分足らずでその数を三分の一にまで減らした。
「司。聞こえてる? 主犯の位置を特定したわ」
「そんで場所は?」
「言い辛いけど場所はあなたのクラスと大講堂よ」
「俺のクラスだって? しかも二手に別れてるのかよ」
状況は厳しいものだったが、司は迷う事なく決断した。
耳元に司の声が風に流れて聞こえてくる。
ちなみに今美凪と司は一キロほど離れている。
「なんでもないわよ。それよりも早速一人発見したわ。これより作戦を開始するわ」
「了解。俺の方も見つけた。瞬殺でいくぞ!」
襲撃犯を見つけた司は指先に魔力を集中させる。
「俺の結界でばれにくくはなってるが、時間はかけられないな」
襲撃犯に空気の弾丸を撃つ。空気の弾丸は相手の持つ銃に直撃し爆発する。相手が怯んだ隙を見て、一瞬で相手の懐に飛び込む。
「な! なんだきさ…」
拳を鳩尾に打ち込み気絶させる。
「大丈夫? 怪我とかはない?」
「……は、はい。大丈夫です。御影様」
生徒たちの目はなぜかトロンと憧れの眼差しを向けていた。
「………えっと。とりあえず私がなんとかするから、安全な場所に避難していてね」
「はい。分かりました。御影様」
「そ、それじゃ私はこれで」
何やら怪しい空気になってきたので司は慌てて退散した。
「たいした数じゃないけど、結構バラけてるな。美凪の方も頑張ってるようだけど……仕方ない。ちと辛いけど」
司は上空へと飛び上がり、魔力を集中させる。
学園の結界を使って襲撃犯全員の位置を割り出す。
「残り十五人程度か。結構いるな。この位置じゃ六人ぐらいが限度だけども」
司の指先から無数の魔力で作られた、不可視の糸が伸びていく。
その無数の糸は司の周囲にいた六人の襲撃犯と繋がった。
「うっしゃ! 者共かかれ!」
糸に魔力を流すと、六人の動きが一瞬ピタリと止まり、そして残りの襲撃犯たちへと向かわせる。
「おい! 勝手に持ち場を離れぐあっ」
「どうした? 何があった? おいぐふっ」
糸で襲撃犯を操り次から次へと同士討ちさせていく。
そうこうしていくうちに美凪が倒した分も含め、わずか三分足らずでその数を三分の一にまで減らした。
「司。聞こえてる? 主犯の位置を特定したわ」
「そんで場所は?」
「言い辛いけど場所はあなたのクラスと大講堂よ」
「俺のクラスだって? しかも二手に別れてるのかよ」
状況は厳しいものだったが、司は迷う事なく決断した。