お嬢様重奏曲!
呼吸を整えドアをノックする。間もなくして、中から声が聞こえドアが開かれる。
「あ、司さん。皆さん待ってましたよ。さぁ中へどうぞ」
「ああ。おじゃまします」
部屋の奥に入ると、すでに歓迎会は盛り上がっていた。
「遅いで司。女の子待たせるんは男として最低やで」
司の存在を確認した美琴が早速食ってかかる。
「っせーな。これでも急いで来たんだよ」
「そうですよ美琴さん。司様は多忙の身なのですから」
いつもの様に咲枝がフォローに入る。
「フフッ。司さん、紅茶でいいですか?」
「ああ。済まない」
自分一人だけ男なので妙に居づらかったが、せっかく誘ってくれた上に美凪の歓迎会ならば、ここは我慢するべきなのだろう。
「ここは本当に変わってるわね? たかが入学しただけなのに」
なんて口にした美凪ではあったが、どうしたらいいものかと、戸惑いが少したけ見えた。
「美凪。ホントお前ってクールって言うか、ドライって言うか。もう少し素直に喜べないのか?」
「い、いいじゃない。司には関係ないでしょ」
「なんや。いくら魔法使い言うたかて、そゆとこはお子様なんやな」
「美琴先輩。それはどういう意味ですか」
「美凪さん。あまりお気になさらない方がいいですよ? 美琴さんはこういう方ですから」
「そらどういう事やねん!」
「アハハハ」
三人のやり取りを見て美凪の笑顔を見て、ホッと胸を撫で下ろす。
この分ならば上手くやっていけるだろう。
「はい。司さん、どうぞ紅茶です」
目の前に薫が紅茶を差し出す。
「ん。サンキュー」
薫から紅茶を受け取り一口。かなり美味い。
「さっき美凪ちゃんに入学のお祝いにプレゼントをあげたところだったんですよ」
「プレゼント?」
見ると確かに美凪の横にそれらしき物が、いくつか置いてある。
「参ったな。知ってればあらかじめ用意してきたんだけど」
それでも何かないかと体中を探る。
「いいわよ別に。そんなの気持ちだけで」
「皆あげてるのに、俺だけなんて締まり悪いじゃねえかよ」
「何かっこつけてるのよ。これだから男は」
「それ関係ねえし」
探っていくうちに首から提げていたものを思い出した。
「あ、司さん。皆さん待ってましたよ。さぁ中へどうぞ」
「ああ。おじゃまします」
部屋の奥に入ると、すでに歓迎会は盛り上がっていた。
「遅いで司。女の子待たせるんは男として最低やで」
司の存在を確認した美琴が早速食ってかかる。
「っせーな。これでも急いで来たんだよ」
「そうですよ美琴さん。司様は多忙の身なのですから」
いつもの様に咲枝がフォローに入る。
「フフッ。司さん、紅茶でいいですか?」
「ああ。済まない」
自分一人だけ男なので妙に居づらかったが、せっかく誘ってくれた上に美凪の歓迎会ならば、ここは我慢するべきなのだろう。
「ここは本当に変わってるわね? たかが入学しただけなのに」
なんて口にした美凪ではあったが、どうしたらいいものかと、戸惑いが少したけ見えた。
「美凪。ホントお前ってクールって言うか、ドライって言うか。もう少し素直に喜べないのか?」
「い、いいじゃない。司には関係ないでしょ」
「なんや。いくら魔法使い言うたかて、そゆとこはお子様なんやな」
「美琴先輩。それはどういう意味ですか」
「美凪さん。あまりお気になさらない方がいいですよ? 美琴さんはこういう方ですから」
「そらどういう事やねん!」
「アハハハ」
三人のやり取りを見て美凪の笑顔を見て、ホッと胸を撫で下ろす。
この分ならば上手くやっていけるだろう。
「はい。司さん、どうぞ紅茶です」
目の前に薫が紅茶を差し出す。
「ん。サンキュー」
薫から紅茶を受け取り一口。かなり美味い。
「さっき美凪ちゃんに入学のお祝いにプレゼントをあげたところだったんですよ」
「プレゼント?」
見ると確かに美凪の横にそれらしき物が、いくつか置いてある。
「参ったな。知ってればあらかじめ用意してきたんだけど」
それでも何かないかと体中を探る。
「いいわよ別に。そんなの気持ちだけで」
「皆あげてるのに、俺だけなんて締まり悪いじゃねえかよ」
「何かっこつけてるのよ。これだから男は」
「それ関係ねえし」
探っていくうちに首から提げていたものを思い出した。