お嬢様重奏曲!
「げっって何よ? ねえ司。あんた魔法使いとしての自覚はあるのかしらねぇ?」
美凪は笑顔だったが目は決して笑っていなかった。
「世界の理を意味も無く弄ってどういうつもりなのかしら?」
「いえ。美凪様。あれは私が」
「何度言わせるのよ。私の事は美凪でいいって言ったじゃない。それに司をフォローしたつもりだろうけど、無駄よ。あれほどの魔力を扱えるのなんて悔しいけど、司だけだもの」
静かに睨み付ける美凪の表情が怖い。
「あれで何のケアもして無かったたら、この場で八つ裂きにしてやるところだわ」
実は司はあの時使った魔法の構成に、ちゃんと害が出ないようにしてあったのだ。
「だからってスルーされると思わないでよね? 休み時間一杯までお説教してあげる」
とそれから司は正座をさせられたまま、くどくどと美凪に説教させられたのだった。
その事をクラスに戻りいつものメンバーに、話す。
「アハハ…でもそれは司さんが悪いんじゃ」
「せやで。やるなら徹底的にやらな」
「そうじゃないと思うけど」
「あの、司様。一つお尋ねしてもよろしいでしょうか」
咲枝が珍しく身を乗り出す。
「あ、あの…笑わないでくださいね? その、私でも魔法が使えるのでしょうか?」
いきなり突拍子もない事を言われ、司は目を丸くさせた。
「咲枝さん、魔法使いになりたいんですか?」
「なりたいとかそういうのではないのですが、少々興味が沸きまして」
「そんなんなれるわけないやんか。誰でもホイホイ使えるもんやあらへんやろ」
「私はそんな事ないと思うけど。最初から諦めたら駄目だよ」
美琴と薫がそれぞれ自分の意見を述べる。
「正直におっしゃってください。覚悟は出来ていますから」
咲枝の表情はいつにも増して真剣だった。
覚悟って何の? とか随分重たい空気になってない? など色々あったがここはこちらも真剣に答えるべきだろう。
「……そうだね? 結果から先に言わせてもらうとだね? 答えはイエス。つまり誰でも魔法使いになれる可能性があるって事」
「な? 聞いたやろ? 魔法使いなんて誰でもなれるんや…………ってなんやてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
美琴のきれいなノリツッコミが教室に響き渡った。
美凪は笑顔だったが目は決して笑っていなかった。
「世界の理を意味も無く弄ってどういうつもりなのかしら?」
「いえ。美凪様。あれは私が」
「何度言わせるのよ。私の事は美凪でいいって言ったじゃない。それに司をフォローしたつもりだろうけど、無駄よ。あれほどの魔力を扱えるのなんて悔しいけど、司だけだもの」
静かに睨み付ける美凪の表情が怖い。
「あれで何のケアもして無かったたら、この場で八つ裂きにしてやるところだわ」
実は司はあの時使った魔法の構成に、ちゃんと害が出ないようにしてあったのだ。
「だからってスルーされると思わないでよね? 休み時間一杯までお説教してあげる」
とそれから司は正座をさせられたまま、くどくどと美凪に説教させられたのだった。
その事をクラスに戻りいつものメンバーに、話す。
「アハハ…でもそれは司さんが悪いんじゃ」
「せやで。やるなら徹底的にやらな」
「そうじゃないと思うけど」
「あの、司様。一つお尋ねしてもよろしいでしょうか」
咲枝が珍しく身を乗り出す。
「あ、あの…笑わないでくださいね? その、私でも魔法が使えるのでしょうか?」
いきなり突拍子もない事を言われ、司は目を丸くさせた。
「咲枝さん、魔法使いになりたいんですか?」
「なりたいとかそういうのではないのですが、少々興味が沸きまして」
「そんなんなれるわけないやんか。誰でもホイホイ使えるもんやあらへんやろ」
「私はそんな事ないと思うけど。最初から諦めたら駄目だよ」
美琴と薫がそれぞれ自分の意見を述べる。
「正直におっしゃってください。覚悟は出来ていますから」
咲枝の表情はいつにも増して真剣だった。
覚悟って何の? とか随分重たい空気になってない? など色々あったがここはこちらも真剣に答えるべきだろう。
「……そうだね? 結果から先に言わせてもらうとだね? 答えはイエス。つまり誰でも魔法使いになれる可能性があるって事」
「な? 聞いたやろ? 魔法使いなんて誰でもなれるんや…………ってなんやてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
美琴のきれいなノリツッコミが教室に響き渡った。