お嬢様重奏曲!
そしていよいよラストの第三部。
とある国へ遊びに行った話。
突然タイムスリップし過去のナ〇と接触する。そしてそこではナ〇が命を狙われている事を知ったハ〇テはナ〇を助ける事に。
「大丈夫!! 過去でも未来でも!! 僕が君を守るから!!」
そしてナ〇の命を助けたハ〇テは未来に戻り、ナ〇を守ろうと決心したのであった。
全てが終わり幕が降りる。
観客は全員スタンディングオーベーションで、いつまでも鳴り止まない拍手を送っていたのだった。
「ふぇっ……グスッ。私、感動しました」
劇が終わり司は薫のところに行くと、開口一番がこれだった。
「司さん。これからも頑張ってくださいね? 私も応援してますから」
「ありがとう…ってか役と俺をごっちゃにしてない? 俺、これでも一応次期当主になんだけど」
「あっ! そうでしたね。ごめんなさい。私ったらつい」
「いや。いいさ。そんだけ俺の演技が上手かったって事なんだろうから。それにある意味では俺も同じだからな」
「え? それはどういう事ですか?」
「俺は守護者、だからな。守るべき人を守りたい気持ちは同じって事さ」
「…………司さん」
「……な、なんか変な空気になっちまったな」
「そ、そうですね?」
二人とも頬を赤くさせ少しだけ沈黙する。
その沈黙を破ったのは美凪からの念話だった。
「司。そろそろ見回り交代の時間よ」
「ん。分かった」
「あ、そうそう。あんたの演技。なかなか良かったわよ。それじゃね!」
早口で言いたい事だけ言って美凪は念話を、一方的に切った。
「どうかしたんですか?」
「どうやらもうそろそろ見回りの時間らしい。美凪から連絡が入った」
「そうですか。少し残念ですけど、お仕事じゃ仕方ありませんからね」
「悪いな。埋め合わせはするから」
「それでしたら、後夜祭でダンスがあるんですけど、一緒に踊ってくださいませんか?」
耳まで真っ赤にさせ弱々しく薫が問い掛けた。
「喜んでお相手をさせて頂きます。お嬢様」
役の真似をした事に気付き、薫はクスリと微笑んだ。
「んじゃまた後でな」
そう言って司は後ろ手に手を振り、駆け出して行った。
とある国へ遊びに行った話。
突然タイムスリップし過去のナ〇と接触する。そしてそこではナ〇が命を狙われている事を知ったハ〇テはナ〇を助ける事に。
「大丈夫!! 過去でも未来でも!! 僕が君を守るから!!」
そしてナ〇の命を助けたハ〇テは未来に戻り、ナ〇を守ろうと決心したのであった。
全てが終わり幕が降りる。
観客は全員スタンディングオーベーションで、いつまでも鳴り止まない拍手を送っていたのだった。
「ふぇっ……グスッ。私、感動しました」
劇が終わり司は薫のところに行くと、開口一番がこれだった。
「司さん。これからも頑張ってくださいね? 私も応援してますから」
「ありがとう…ってか役と俺をごっちゃにしてない? 俺、これでも一応次期当主になんだけど」
「あっ! そうでしたね。ごめんなさい。私ったらつい」
「いや。いいさ。そんだけ俺の演技が上手かったって事なんだろうから。それにある意味では俺も同じだからな」
「え? それはどういう事ですか?」
「俺は守護者、だからな。守るべき人を守りたい気持ちは同じって事さ」
「…………司さん」
「……な、なんか変な空気になっちまったな」
「そ、そうですね?」
二人とも頬を赤くさせ少しだけ沈黙する。
その沈黙を破ったのは美凪からの念話だった。
「司。そろそろ見回り交代の時間よ」
「ん。分かった」
「あ、そうそう。あんたの演技。なかなか良かったわよ。それじゃね!」
早口で言いたい事だけ言って美凪は念話を、一方的に切った。
「どうかしたんですか?」
「どうやらもうそろそろ見回りの時間らしい。美凪から連絡が入った」
「そうですか。少し残念ですけど、お仕事じゃ仕方ありませんからね」
「悪いな。埋め合わせはするから」
「それでしたら、後夜祭でダンスがあるんですけど、一緒に踊ってくださいませんか?」
耳まで真っ赤にさせ弱々しく薫が問い掛けた。
「喜んでお相手をさせて頂きます。お嬢様」
役の真似をした事に気付き、薫はクスリと微笑んだ。
「んじゃまた後でな」
そう言って司は後ろ手に手を振り、駆け出して行った。