お嬢様重奏曲!
翌朝、司は目を覚ますとベッドから起き上がり、壁にかけられているセレスティア学園の制服を見つめる。
今日から本格的に学生生活が始まるのだ。
まだ真新しい制服に袖を通すと、それだけで顔が綻んでしまう。
「いかん、いかん」
気合いを入れるために頬を叩く。
「…さて。どうしたもんかな?」
時計を見ると時刻は午前五時を指している。
「とりあえず魔法の訓練でもするか」
リビングで座禅を組み目を閉じる。
自分の意識が無限に広がっていく感じをイメージしていく。
次第に司の体が淡いライトグリーンの光に包まれていく。
周囲に集まった魔力を目の前に収束させ、圧縮させていく。
圧縮された魔力は球状になり、最初はゴルフボール程度だったのが、今ではバランスボールほどの大きさにまで膨らんでいた。
そして今度は毛糸の玉を解いていく感じでゆっくりと霧散させていく。
全てが霧散したところでドアがノックされ、向こうから聞き慣れた女の子の声が聞こえてくる。
「司さーん。起きてますか? 私です。薫です」
「まだ寝てるんとちゃうか? せやったらウチらでこっそり忍びこんで、寝起きドッキリなんてどやろ?」
どうやら薫以外に客はもう一人いるようだ。
美琴ならピッキング程度ならやってのけそうなので、鍵が駄目になる前に自分からドアを開ける。
「朝っぱらからなに物騒な事言ってるんだよ」
「うわっいきなりなにしよってん」
突然開いたドアに驚き美琴は声を上げる。
「おはよう。薫さん、美琴」
「あっ司さん。おはようござい………ます」
「?」
薫は司を見上げ頬を少し紅くさせていた。
「おはようさん。司。ってへぇ? その制服良く似合ってるやんか」
「そうか?」
「まあ司は元々スリムやからな。大概の服は着こなせるとは思うてたけど、まさかここまでイケてるとは思わんかったで。なぁ薫?」
「え? う、うんそうだね?」
「これならモテモテやな? 司。上手くいけば逆玉狙えるんと違うか?」
「………あのなぁ。俺、別にそんなつもりねえし」
司は呆れて肩をがっくりと落とした。
「そ、そうだよ。美琴! 変な事言って司さんを困らせないでよ」
そこでなぜか薫が息を荒げ声を上げた。
今日から本格的に学生生活が始まるのだ。
まだ真新しい制服に袖を通すと、それだけで顔が綻んでしまう。
「いかん、いかん」
気合いを入れるために頬を叩く。
「…さて。どうしたもんかな?」
時計を見ると時刻は午前五時を指している。
「とりあえず魔法の訓練でもするか」
リビングで座禅を組み目を閉じる。
自分の意識が無限に広がっていく感じをイメージしていく。
次第に司の体が淡いライトグリーンの光に包まれていく。
周囲に集まった魔力を目の前に収束させ、圧縮させていく。
圧縮された魔力は球状になり、最初はゴルフボール程度だったのが、今ではバランスボールほどの大きさにまで膨らんでいた。
そして今度は毛糸の玉を解いていく感じでゆっくりと霧散させていく。
全てが霧散したところでドアがノックされ、向こうから聞き慣れた女の子の声が聞こえてくる。
「司さーん。起きてますか? 私です。薫です」
「まだ寝てるんとちゃうか? せやったらウチらでこっそり忍びこんで、寝起きドッキリなんてどやろ?」
どうやら薫以外に客はもう一人いるようだ。
美琴ならピッキング程度ならやってのけそうなので、鍵が駄目になる前に自分からドアを開ける。
「朝っぱらからなに物騒な事言ってるんだよ」
「うわっいきなりなにしよってん」
突然開いたドアに驚き美琴は声を上げる。
「おはよう。薫さん、美琴」
「あっ司さん。おはようござい………ます」
「?」
薫は司を見上げ頬を少し紅くさせていた。
「おはようさん。司。ってへぇ? その制服良く似合ってるやんか」
「そうか?」
「まあ司は元々スリムやからな。大概の服は着こなせるとは思うてたけど、まさかここまでイケてるとは思わんかったで。なぁ薫?」
「え? う、うんそうだね?」
「これならモテモテやな? 司。上手くいけば逆玉狙えるんと違うか?」
「………あのなぁ。俺、別にそんなつもりねえし」
司は呆れて肩をがっくりと落とした。
「そ、そうだよ。美琴! 変な事言って司さんを困らせないでよ」
そこでなぜか薫が息を荒げ声を上げた。