お嬢様重奏曲!
第六章 魔法使いVS不可思議
二回ほどノックしてから中へと入る。
「これはまた随分お早い到着ね? 司」
部屋の奥には怒りマークが張り付いた笑顔の木の葉ともう一人。
「やっほ〜。司君。モテる男は女性を待たせないものよ?」
「………生徒会長?」
「司君。私の事は生徒会長じゃなくて」
「…琉菜さんがどうしてここに?」
そうもう一人とはなんと琉菜の事だった。
別に絶対秘密と言うわけではないが、言い回っていいものでもない。
だから司は無言で木の葉を見る。
司の視線に気付いた木の葉はただ笑顔を向けるだけだった。
つまりこの場に琉菜がいる事を了承している事になる。
「あら? 生徒会長の私が理事長もそして司君も魔法使いだと知らないとまずくない?」
「まぁ俺は木の葉さんがいいなら、何も言う事はないさ。ただ」
「分かってる。誰にも言わないわ。それくらいは信用してよね」
「………ふぅ。それで? 仕事の詳細を聞かせてもらいたいんだけど?」
渡されたメモにはただ学園に住み着いている悪い子を退治してほしい。と書かれただけだった。
「そうね」
木の葉の表情が仕事モードに切り替わる。
「この学園はちょうど竜脈に沿って建てられていて、ちょっとした霊的スポットなのよ。だからこの敷地内に定期的に霊体が意図的であるにしろないにしろ、迷い込んでくるの。そして時間が経つほどその霊体は強くなって霊障を引き起こしてしまうの」
「つまり俺の仕事は」
「そう。迷い込んだ霊体の排除よ」
「ここ最近、学校の七不思議とかでいろんな事件が起こっていて困ってるのよ」
「分かりました。御影司。依頼を引き受けます」
「ありがとう。それじゃ頼んだわね?」
「よろしくね? 司君」
「ああ。任せておいてくれ。御影家の名において必ず完遂させるさ」
司は笑顔で強い言葉を口にした。
「それじゃ俺はこれで失礼させてもらう」
司は一礼し理事長室を後にした。
「こう言っては失礼だけど、本当に司君で大丈夫なんですか? やっぱり理事長がされた方が」
不安げな表情を見せる琉菜に対し、木の葉は不敵に笑って見せた。
「これはまた随分お早い到着ね? 司」
部屋の奥には怒りマークが張り付いた笑顔の木の葉ともう一人。
「やっほ〜。司君。モテる男は女性を待たせないものよ?」
「………生徒会長?」
「司君。私の事は生徒会長じゃなくて」
「…琉菜さんがどうしてここに?」
そうもう一人とはなんと琉菜の事だった。
別に絶対秘密と言うわけではないが、言い回っていいものでもない。
だから司は無言で木の葉を見る。
司の視線に気付いた木の葉はただ笑顔を向けるだけだった。
つまりこの場に琉菜がいる事を了承している事になる。
「あら? 生徒会長の私が理事長もそして司君も魔法使いだと知らないとまずくない?」
「まぁ俺は木の葉さんがいいなら、何も言う事はないさ。ただ」
「分かってる。誰にも言わないわ。それくらいは信用してよね」
「………ふぅ。それで? 仕事の詳細を聞かせてもらいたいんだけど?」
渡されたメモにはただ学園に住み着いている悪い子を退治してほしい。と書かれただけだった。
「そうね」
木の葉の表情が仕事モードに切り替わる。
「この学園はちょうど竜脈に沿って建てられていて、ちょっとした霊的スポットなのよ。だからこの敷地内に定期的に霊体が意図的であるにしろないにしろ、迷い込んでくるの。そして時間が経つほどその霊体は強くなって霊障を引き起こしてしまうの」
「つまり俺の仕事は」
「そう。迷い込んだ霊体の排除よ」
「ここ最近、学校の七不思議とかでいろんな事件が起こっていて困ってるのよ」
「分かりました。御影司。依頼を引き受けます」
「ありがとう。それじゃ頼んだわね?」
「よろしくね? 司君」
「ああ。任せておいてくれ。御影家の名において必ず完遂させるさ」
司は笑顔で強い言葉を口にした。
「それじゃ俺はこれで失礼させてもらう」
司は一礼し理事長室を後にした。
「こう言っては失礼だけど、本当に司君で大丈夫なんですか? やっぱり理事長がされた方が」
不安げな表情を見せる琉菜に対し、木の葉は不敵に笑って見せた。