お嬢様重奏曲!
鏡の中にはすでに元の司の姿しか映し出されておらず、魔力の淀みもなくなっていた。
「逃げられたか。やっぱ相手の世界にはこっちには多少不利だな」
しかしよほど焦っていたのだろう。
霊体は鏡の中から抜け出し外へと逃げ出していたのだ。
「自分とこに引きこもっていれば多少は長生き出来たものを」
それでも自分の世界から逃げ出したと言う事は、まだ何か手があると言う事だ。
そう向こうにはもう余裕などない。余力を残している場合ではない状況なのだ。
つまりこれが最後。
それさえ叩いてしまえば全て一網打尽に出来る事になる。
「反応は…………ってこりゃまた」
司は空間転移で校舎の屋上へと移動する。
「コレデキサマモオワリダ。セイヨウノジュツシャメ!」
その声は当然上空から聞こえてくるわけで。
司は夜空を見上げる。
「こりゃまたなんとも。なんつーか、ここまで来るとこれはこれで壮観だな」
見上げた夜空には満天に広がる星に代わって、力の大小様々なこれまで隠れていた霊体たちが、夜空を埋め尽くしていたのだ。
「ワレヲオコラセタコトヲ、コウカイサセテクレルワ!!」
「ありゃ怒りじゃなく恐怖してたように見えたのは、俺の気のせいか?」
これだけの数を前にしても司は恐れる素振りを見せなかった。むしろその表情や態度からは余裕さえ感じられる。
「ドコマデワレヲバカニスルキダ! コウカイシナガラシヌガイイ!!」
無数に広がる霊体たちが一斉に司へと襲い掛かる。
「確かに大した数だ。だけどな!」
司は夜空に向かって両手を広げ魔力を解放させ、魔法を使う。
魔法の強さは魔力の大きさ。限りなく鮮明で詳細なイメージ、そして確固たる強い意思によって決まる。
司の魔法使いとしての実力そして才能は歴代最強と言われている。
本気になれば司にとって魔法で可能よりも不可能の方が少ないだろう。
夜空に広げた左右の距離を縮めていく。
するとそれに呼応するかのように霊体の群れも、両端から次々と大量に消滅し始めていった。
両手をが重なった頃にはすでに一体を残し全て消え去っていた。
「逃げられたか。やっぱ相手の世界にはこっちには多少不利だな」
しかしよほど焦っていたのだろう。
霊体は鏡の中から抜け出し外へと逃げ出していたのだ。
「自分とこに引きこもっていれば多少は長生き出来たものを」
それでも自分の世界から逃げ出したと言う事は、まだ何か手があると言う事だ。
そう向こうにはもう余裕などない。余力を残している場合ではない状況なのだ。
つまりこれが最後。
それさえ叩いてしまえば全て一網打尽に出来る事になる。
「反応は…………ってこりゃまた」
司は空間転移で校舎の屋上へと移動する。
「コレデキサマモオワリダ。セイヨウノジュツシャメ!」
その声は当然上空から聞こえてくるわけで。
司は夜空を見上げる。
「こりゃまたなんとも。なんつーか、ここまで来るとこれはこれで壮観だな」
見上げた夜空には満天に広がる星に代わって、力の大小様々なこれまで隠れていた霊体たちが、夜空を埋め尽くしていたのだ。
「ワレヲオコラセタコトヲ、コウカイサセテクレルワ!!」
「ありゃ怒りじゃなく恐怖してたように見えたのは、俺の気のせいか?」
これだけの数を前にしても司は恐れる素振りを見せなかった。むしろその表情や態度からは余裕さえ感じられる。
「ドコマデワレヲバカニスルキダ! コウカイシナガラシヌガイイ!!」
無数に広がる霊体たちが一斉に司へと襲い掛かる。
「確かに大した数だ。だけどな!」
司は夜空に向かって両手を広げ魔力を解放させ、魔法を使う。
魔法の強さは魔力の大きさ。限りなく鮮明で詳細なイメージ、そして確固たる強い意思によって決まる。
司の魔法使いとしての実力そして才能は歴代最強と言われている。
本気になれば司にとって魔法で可能よりも不可能の方が少ないだろう。
夜空に広げた左右の距離を縮めていく。
するとそれに呼応するかのように霊体の群れも、両端から次々と大量に消滅し始めていった。
両手をが重なった頃にはすでに一体を残し全て消え去っていた。