お嬢様重奏曲!
「それはかなりヘビーな事件ね。このままでは団体戦は諦めるしか」
「しかしそれでは彼女は救われません! それに責任を感じ、何をするか」
「司? あなたから見て彼女の具合はどう?」
「さっきも言ったけど一ヶ月後の初戦は無理だな」
「よくもぬけぬけと!」
掴みかかろうとする茜から逃げ司は言葉を続ける。
「待て! 人の話をちゃんと聞け! 俺は初戦は無理だって言ったんだ」
「それはつまり次の試合には参加出来ると言う事かしら?」
木の葉がニヤリと微笑む。
「ああそうだ。次の試合にはギリギリ間に合う。今回の試合はメンバーを変えてもいいんだろ?」
司は逃げ腰気味に茜に尋ねる。
「…可能だ。出場メンバーの提出期限ギリギリまでは、交代出来る」
「なら初戦は誰かに代わってもらえばいい」
「しかし彼女に代わる人材など」
「あら? いるじゃないの」
ここまで無言でいた琉菜が初めて口を開く。
「どこにいるのだ?」
「ここよ」
「ふざけているのか?」
「ふざけてないわよ」
琉菜の言いたい事に感づいた木の葉が、面白そうに笑う。
「ここにいるじゃない。茜と同等かそれ以上の腕を持つせ・い・と・が」
「な! 琉菜さん! それってまさか」
「そゆ事。頑張ってね? 司君」
「何を言ってる? 彼は男だぞ?」
「女装すれば平気よ。そうですよね? 理事長」
「それもそうね」
木の葉が不敵に笑う。
この二人は前世で双子の姉妹だったに違いないと、司は思った。
「しかし、それは」
「あら? 彼女の意志や練習を無駄にさせるつもり? 彼女の気持ちを汲んで上げるのならば、須藤さんの意見を受け入れるべきだと、私も思いますけど」
見事な畳み掛けである。木の葉と琉菜がタッグを組まれたら、さすがの茜も言い返す事が出来なかった。
「大丈夫。ばれはしないわ。司は女装すれば可愛いし、名前も司だから男とも女とも取れるし」
「…分かりました。背に腹は変えられません」
司の最後の砦である茜が崩れ落ちる。
「さ〜て。それじゃあ司、これに着替えましょうか」
木の葉が手にしていたのは女子の制服だった。
「さてお着替えしましょうね?」
木の葉と琉菜が卑猥な手の動きで司に迫る。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
今ここに女版司が誕生した。
「しかしそれでは彼女は救われません! それに責任を感じ、何をするか」
「司? あなたから見て彼女の具合はどう?」
「さっきも言ったけど一ヶ月後の初戦は無理だな」
「よくもぬけぬけと!」
掴みかかろうとする茜から逃げ司は言葉を続ける。
「待て! 人の話をちゃんと聞け! 俺は初戦は無理だって言ったんだ」
「それはつまり次の試合には参加出来ると言う事かしら?」
木の葉がニヤリと微笑む。
「ああそうだ。次の試合にはギリギリ間に合う。今回の試合はメンバーを変えてもいいんだろ?」
司は逃げ腰気味に茜に尋ねる。
「…可能だ。出場メンバーの提出期限ギリギリまでは、交代出来る」
「なら初戦は誰かに代わってもらえばいい」
「しかし彼女に代わる人材など」
「あら? いるじゃないの」
ここまで無言でいた琉菜が初めて口を開く。
「どこにいるのだ?」
「ここよ」
「ふざけているのか?」
「ふざけてないわよ」
琉菜の言いたい事に感づいた木の葉が、面白そうに笑う。
「ここにいるじゃない。茜と同等かそれ以上の腕を持つせ・い・と・が」
「な! 琉菜さん! それってまさか」
「そゆ事。頑張ってね? 司君」
「何を言ってる? 彼は男だぞ?」
「女装すれば平気よ。そうですよね? 理事長」
「それもそうね」
木の葉が不敵に笑う。
この二人は前世で双子の姉妹だったに違いないと、司は思った。
「しかし、それは」
「あら? 彼女の意志や練習を無駄にさせるつもり? 彼女の気持ちを汲んで上げるのならば、須藤さんの意見を受け入れるべきだと、私も思いますけど」
見事な畳み掛けである。木の葉と琉菜がタッグを組まれたら、さすがの茜も言い返す事が出来なかった。
「大丈夫。ばれはしないわ。司は女装すれば可愛いし、名前も司だから男とも女とも取れるし」
「…分かりました。背に腹は変えられません」
司の最後の砦である茜が崩れ落ちる。
「さ〜て。それじゃあ司、これに着替えましょうか」
木の葉が手にしていたのは女子の制服だった。
「さてお着替えしましょうね?」
木の葉と琉菜が卑猥な手の動きで司に迫る。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
今ここに女版司が誕生した。