お嬢様重奏曲!
「あれ〜司さん。こんなところでどうしたんですか?」
どうやらまだ薫は酔いを継続中のようだ。
「こんなところで寝てたら風邪ひくよ」
「でも二人もここで寝てます」
いまだ酔い潰れている二人を指差し、薫は子供っぽく頬を膨らませる。
「二人も後で起こすよ。さあ、部屋に戻ろう?」
「……お姫様抱っこ」
「へ?」
突然の事に司はマヌケな声が出る。
「お姫様抱っこしてくれたら行きます」
「いや、でも」
「司さん言いました。自分に素直にって」
「だからお姫様抱っこなわけ?」
「はい。してくれなきゃ私ここを動きません」
「………はぁ。やれやれ」
司は諦め、薫の肩と足にてをかけ抱き上げる。
「これでよろしいでしょうか? お姫様」
「うむ。くるしゅうないぞ。さぁ出発進行!」
はしゃぐ薫を抱いたまま司は薫の部屋へと、連行し、続けて咲枝と美琴を部屋へと運んだ。
「後はここを片付けなくちゃな」
空瓶や食器を下げ、テーブルを拭き食器を洗っていく。
ここだけ見れば完全に主夫である。
「…やれやれ。こんなんで大丈夫なのか?」
ミネラルウォーターをグラスに注ぎ、一気に飲み干すと司も部屋に戻り眠りに就く事にした。
翌朝、一番最初に起きたのは、やはり司だった。
「おはようございます。司様」
二番目は咲枝。一番飲んでいたはずなのに、ケロッとしている。
「おはようございます。司さん」
三番目は薫だった。昨夜あの事があってか、司は妙に恥ずかしさを感じていた。
「あ〜う〜。おはようさん」
一番飲んでいないと思われる美琴が、一番二日酔い全開だった。
「皆おはよう。朝飯用意しておいたぞ」
昨夜一応三人ともアルコールの分解を促進させたが、念のため胃に優しいメニューにした。
「気が利くやんか。司」
「優しいのですね。司様は」
「二人とも飲み過ぎるからだよ」
薫が呆れて見せる。
「ハハハ。確かに。でも一番悪酔いしてたのは、薫さんだけどね?」
「え? それどういう事ですか?」
思わず出てしまった言葉に、口を塞ぐがどうにも手遅れのようだった。
どうやらまだ薫は酔いを継続中のようだ。
「こんなところで寝てたら風邪ひくよ」
「でも二人もここで寝てます」
いまだ酔い潰れている二人を指差し、薫は子供っぽく頬を膨らませる。
「二人も後で起こすよ。さあ、部屋に戻ろう?」
「……お姫様抱っこ」
「へ?」
突然の事に司はマヌケな声が出る。
「お姫様抱っこしてくれたら行きます」
「いや、でも」
「司さん言いました。自分に素直にって」
「だからお姫様抱っこなわけ?」
「はい。してくれなきゃ私ここを動きません」
「………はぁ。やれやれ」
司は諦め、薫の肩と足にてをかけ抱き上げる。
「これでよろしいでしょうか? お姫様」
「うむ。くるしゅうないぞ。さぁ出発進行!」
はしゃぐ薫を抱いたまま司は薫の部屋へと、連行し、続けて咲枝と美琴を部屋へと運んだ。
「後はここを片付けなくちゃな」
空瓶や食器を下げ、テーブルを拭き食器を洗っていく。
ここだけ見れば完全に主夫である。
「…やれやれ。こんなんで大丈夫なのか?」
ミネラルウォーターをグラスに注ぎ、一気に飲み干すと司も部屋に戻り眠りに就く事にした。
翌朝、一番最初に起きたのは、やはり司だった。
「おはようございます。司様」
二番目は咲枝。一番飲んでいたはずなのに、ケロッとしている。
「おはようございます。司さん」
三番目は薫だった。昨夜あの事があってか、司は妙に恥ずかしさを感じていた。
「あ〜う〜。おはようさん」
一番飲んでいないと思われる美琴が、一番二日酔い全開だった。
「皆おはよう。朝飯用意しておいたぞ」
昨夜一応三人ともアルコールの分解を促進させたが、念のため胃に優しいメニューにした。
「気が利くやんか。司」
「優しいのですね。司様は」
「二人とも飲み過ぎるからだよ」
薫が呆れて見せる。
「ハハハ。確かに。でも一番悪酔いしてたのは、薫さんだけどね?」
「え? それどういう事ですか?」
思わず出てしまった言葉に、口を塞ぐがどうにも手遅れのようだった。