お嬢様重奏曲!
「御祖父様。薫、来ました」
「おお。来たか。まぁ掛けなさい」
「……はい」
祖父に薦められ薫はソファーに座る。
「御祖父様、私に何の御用でしょうか」
「うむ。まぁこれを見なさい」
祖父はおもむろにモニターのスイッチを入れた。
「司さん!」
モニターに映し出された司の姿を見て、薫は思わず腰を浮かせる。
「そうじゃ。御影の後継ぎじゃ。なんでもお前をここから連れ出す気のようじゃ」
司が大きく分厚い門を吹き飛ばす。
「ふん。さすがは守護者か」
祖父は面白くなさそうにモニターを見つめる。
その後、控えていた三十人のSPたちに立ち向かって行く。
「…………これは」
薫はモニターを見て自分の目を疑った。
SPたちが次々と倒されていった。それも司が風やら雷を出しながらである。
「ほう? あやつからは聞いていないのか。御影は代々魔法使いの家系なのだ。ふん! あれほどいて小僧一人止められんとは」
祖父は何やらマイクで指示を出している。
「司さんが…魔法使い?」
祖父から聞かされた真実に薫はショックを受けていた。
「でもじゃああの時…」
薫が司と初めて会ったあの日、足が治ったのは偶然ではなく、司によるものだと薫は気付いた。
「…………司さん」
モニターを見つめただ司の無事を祈る薫であった。
「………これで終わりのようだな」
司の周囲にはうめき声を出して地面に倒れている、SPたちの姿があった。
その光景はまさに死屍累々に相応しかった。
それに対して司は体には傷一つなく、服には埃一つ付いていなかった。そのうえ意気も切らしていない最強振りを見せていた。
「悪いな。あんたらに時間をかけてる暇はないんだ」
羽織りをたなびかせ司は悠然と屋敷へと向かって行く。
「この分だと屋敷の中もあんな感じなんだろうな…多分」
それでも薫を引っ張り出すには前へ進まなくてはないのだ。
司は決意と覚悟を改め、屋敷のドアに手をかけた。
「頼もう!」
ドアを開けるとアサルトライフルやらサブマシンガンなど、銃火器で武装したSPたちが待ち構えていた。
「おお。来たか。まぁ掛けなさい」
「……はい」
祖父に薦められ薫はソファーに座る。
「御祖父様、私に何の御用でしょうか」
「うむ。まぁこれを見なさい」
祖父はおもむろにモニターのスイッチを入れた。
「司さん!」
モニターに映し出された司の姿を見て、薫は思わず腰を浮かせる。
「そうじゃ。御影の後継ぎじゃ。なんでもお前をここから連れ出す気のようじゃ」
司が大きく分厚い門を吹き飛ばす。
「ふん。さすがは守護者か」
祖父は面白くなさそうにモニターを見つめる。
その後、控えていた三十人のSPたちに立ち向かって行く。
「…………これは」
薫はモニターを見て自分の目を疑った。
SPたちが次々と倒されていった。それも司が風やら雷を出しながらである。
「ほう? あやつからは聞いていないのか。御影は代々魔法使いの家系なのだ。ふん! あれほどいて小僧一人止められんとは」
祖父は何やらマイクで指示を出している。
「司さんが…魔法使い?」
祖父から聞かされた真実に薫はショックを受けていた。
「でもじゃああの時…」
薫が司と初めて会ったあの日、足が治ったのは偶然ではなく、司によるものだと薫は気付いた。
「…………司さん」
モニターを見つめただ司の無事を祈る薫であった。
「………これで終わりのようだな」
司の周囲にはうめき声を出して地面に倒れている、SPたちの姿があった。
その光景はまさに死屍累々に相応しかった。
それに対して司は体には傷一つなく、服には埃一つ付いていなかった。そのうえ意気も切らしていない最強振りを見せていた。
「悪いな。あんたらに時間をかけてる暇はないんだ」
羽織りをたなびかせ司は悠然と屋敷へと向かって行く。
「この分だと屋敷の中もあんな感じなんだろうな…多分」
それでも薫を引っ張り出すには前へ進まなくてはないのだ。
司は決意と覚悟を改め、屋敷のドアに手をかけた。
「頼もう!」
ドアを開けるとアサルトライフルやらサブマシンガンなど、銃火器で武装したSPたちが待ち構えていた。