お嬢様重奏曲!
「て、照れないで下さい。なんだか私まで恥ずかしくなってきました」
顔を赤くさせたまま二人が黙り込む事数秒。
「…………ぷっアハハハ! 俺たち何してんだろ」
「フフフッ。そうですね? なんか変ですね」
しばらく二人で笑いあっていると、司は不意に薫の手を繋ぐ。
「んじゃさっさと二人の戻るとしますか」
司の体が宙に浮き始めると、薫の体まで浮き始めた。
「え? ちょっと司さん」
薫の抗議を無視してぐんぐん高度を上げ、最終的には、人が豆粒程度に見えるところまで上昇した。
「司さん! これは」
「いやだって、ここまで来ないと誰かに見られるし。それに空を飛んだ方が早いだろ?」
司の言葉を聞いているのか分からないが、薫は司の腕にしがみついていた。
「司さん。絶対に手を離さないでくださいね?」
「そんな心配しなくても、手を離したって落ちないよ
「それでも駄目です。もし手を離したら、嫌いになりますからね」
「はいはい。そんじゃ行こうか」
二人の体は重力に逆らい慣性の法則を無視して、大空を飛んでいた。
「あの、司さん」
「ん? なんだい」
「良かったのですか? その私に司さんが魔法使いだと言う事を知られて」
「あ〜。別に絶対秘密ってわけじゃないし。まぁ進んで話をしていいもんでもないけど。それに俺が魔法使いだって知ってるのは、薫さんだけじゃないしね」
「え? 他にいるんですか?」
「うん。二人だけ。と言っても一人は親戚だけどね」
「親戚って……もしかして理事長の事ですか?」
「そだよ。木の葉さんも御影だからね」
「じゃあ残りの一人は誰ですか?」
「琉菜さんだよ。木の葉さんがどうにも教えちゃったみたいでね。でも俺が魔法使ってるのを見たのは、木の葉さんを除けば薫さんが初めてなんだよ」
「………私が初めて、なんだ」
「ん? なんか言ったかい」
司には届いていなかったらしく、薫に尋ねる。
「い、いいえ。なんでもないです」
顔を耳まで真っ赤にさせ薫は手をバタバタと振ってごまかす。
「? そうかい。ならいいけど」
首を傾げ怪訝な表情を見せるもそれ以上、深く聞いては来なかった。
顔を赤くさせたまま二人が黙り込む事数秒。
「…………ぷっアハハハ! 俺たち何してんだろ」
「フフフッ。そうですね? なんか変ですね」
しばらく二人で笑いあっていると、司は不意に薫の手を繋ぐ。
「んじゃさっさと二人の戻るとしますか」
司の体が宙に浮き始めると、薫の体まで浮き始めた。
「え? ちょっと司さん」
薫の抗議を無視してぐんぐん高度を上げ、最終的には、人が豆粒程度に見えるところまで上昇した。
「司さん! これは」
「いやだって、ここまで来ないと誰かに見られるし。それに空を飛んだ方が早いだろ?」
司の言葉を聞いているのか分からないが、薫は司の腕にしがみついていた。
「司さん。絶対に手を離さないでくださいね?」
「そんな心配しなくても、手を離したって落ちないよ
「それでも駄目です。もし手を離したら、嫌いになりますからね」
「はいはい。そんじゃ行こうか」
二人の体は重力に逆らい慣性の法則を無視して、大空を飛んでいた。
「あの、司さん」
「ん? なんだい」
「良かったのですか? その私に司さんが魔法使いだと言う事を知られて」
「あ〜。別に絶対秘密ってわけじゃないし。まぁ進んで話をしていいもんでもないけど。それに俺が魔法使いだって知ってるのは、薫さんだけじゃないしね」
「え? 他にいるんですか?」
「うん。二人だけ。と言っても一人は親戚だけどね」
「親戚って……もしかして理事長の事ですか?」
「そだよ。木の葉さんも御影だからね」
「じゃあ残りの一人は誰ですか?」
「琉菜さんだよ。木の葉さんがどうにも教えちゃったみたいでね。でも俺が魔法使ってるのを見たのは、木の葉さんを除けば薫さんが初めてなんだよ」
「………私が初めて、なんだ」
「ん? なんか言ったかい」
司には届いていなかったらしく、薫に尋ねる。
「い、いいえ。なんでもないです」
顔を耳まで真っ赤にさせ薫は手をバタバタと振ってごまかす。
「? そうかい。ならいいけど」
首を傾げ怪訝な表情を見せるもそれ以上、深く聞いては来なかった。