十二の暦の物語【短編集】
『…あ…』

過去の会話を思い出した
そうだ。私、中学の頃大声で…

『だから…今月…?』

「こんな…雨多い季節だけど…俺と、結婚してくれるか…?」

『…雨、大好きです…』

隼人先輩の顔が、ふっと微笑んだ







「良かった」

触れるだけのキス

次の瞬間、左手の薬指には、輝くダイヤモンドのはめ込まれた指輪が付いていた




(、雨の中の、花嫁。誕生
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