十二の暦の物語【短編集】
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からん
からん
からん
『下駄歩きにくい…』
「ウチもちょっと大変かもー…」
花火大会当日、この前買った浴衣を着て、帯を締めて、髪もアップして、気合バッチリで出かけた
2人で久しぶりに履く下駄に悪戦苦闘していると、バッグの中のケータイが鳴った
『あ、孝司!!もしもーし』
《もしもし、文月?》
『うん!あ、今彩音と向かってます!!』
《そーか。遅いから心配してた》
『ゴメンー。急いで行くね!?』
《あんま急いでコケんなよ?》
『ありがとうー』
ぴ。
彩音を振り返って叫んだ
『彩音!急ごう!時間がホラ!!』
ケータイの時計を見せたら、彩音は焦り始めた
「ぇえっ!急がなきゃじゃん!!…ってか下駄走りにくっ!!」
『人多っ!!』
からん
からん
からん
『下駄歩きにくい…』
「ウチもちょっと大変かもー…」
花火大会当日、この前買った浴衣を着て、帯を締めて、髪もアップして、気合バッチリで出かけた
2人で久しぶりに履く下駄に悪戦苦闘していると、バッグの中のケータイが鳴った
『あ、孝司!!もしもーし』
《もしもし、文月?》
『うん!あ、今彩音と向かってます!!』
《そーか。遅いから心配してた》
『ゴメンー。急いで行くね!?』
《あんま急いでコケんなよ?》
『ありがとうー』
ぴ。
彩音を振り返って叫んだ
『彩音!急ごう!時間がホラ!!』
ケータイの時計を見せたら、彩音は焦り始めた
「ぇえっ!急がなきゃじゃん!!…ってか下駄走りにくっ!!」
『人多っ!!』