十二の暦の物語【短編集】
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『…ぉ、大和だ』

部屋で漫画読んでると、携帯の青いランプが光った
寝転がったままメールを開く

【今から花火しませんー?
 あ、俺だけじゃないっすよ?
 姉貴も来るんで
 それか俺居ない方がイイっすか?(笑】

『…あいつ…』

大和、中学までは可愛かったのに…
とか思いながら返信する

【やろーぜ!
 いやいや。大和も一緒にやろーよ】

送信して、携帯を閉じると隣の坂田家から大和と葉月の怒鳴り声が聞こえた

「おい葉月!!花火しよーぜ!!つかすんぞ!!」
「あんたさぁ!!呼び捨てすんなっていっつも言ってんでしょ!!」

それから遅れて、大和から返事が来た

【俺気ぃ使ったのに(笑
 じゃあ葉月のボケも連れてきます】

『…いつ見ても笑えるよなーあの姉弟…』
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