十二の暦の物語【短編集】
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「全員揃ったかな?」
「んじゃ、練習始めます!!!!」
「「「「おーっ!!!!」」」」
『・・・』

どうしよう・・・放課後になっちゃった・・・
私・・・バトンとかやった事無いんだけどな・・・
アンカーって貰うだけで走ればいいんだけど・・・

『・・・あのっ・・・深智君・・・』

皆をまとめてアップに走り出そうとする深智君を自分にしては大声で引き止めた

「・・・ん?どーした?」
『私・・・バトンやった事無いんだけど・・・』
「ああ、だーいじょぶ!!多分陸部以外は真面目にバトンやった事無いから!!飯田だけじゃねぇよ?」
『・・・そっか・・・有り難う・・・っ』
「おう!んじゃーアップ行きまーすっ」

走順に並んで、私は最後尾に戻った
そうは言ってたけど、私飲み込み遅いから・・・遅くても速くてもどっちにしろ足引っ張っちゃうかも・・・
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