十二の暦の物語【短編集】
「ホラ!鼻血拭け!!」
『あ・・・有り難う・・・』

恥ずかしい・・・
深智君に鼻血出してる顔見られちゃった・・・
しかもティッシュまで貰っちゃって・・・

「光輝ィッ!!!!」
「いってぇ!!!!」

『ご・・・ゴメンね深智君・・・』
「いーよ別に!それより大丈夫か?」
『うん・・・多分・・・』

千明ちゃんとかハルカちゃんとか、クラス中の女の子が光輝君を怒鳴り終わるまで、深智君はしゃがんだまま立てない私の背中をさすっていてくれた




「あの・・・ゴメンな飯田・・・」
『あのっ・・・私の方が・・・下手で・・・』
「夜月ちゃん!!走順変わってあげようか!?コイツが夜月ちゃんにバトンパスするなんて危なっかしすぎる!!」
『うん・・・有り難う千明ちゃん・・・でもスタートは千明ちゃんじゃないと・・・』
「光輝に何かされたら直ぐウチ等のトコ来な!?」
『う、うん・・・もう大丈夫・・・』
< 148 / 190 >

この作品をシェア

pagetop