十二の暦の物語【短編集】
ごぉん
ごぉん
ごぉん
除夜の鐘が、どんどん響き渡っていく
和哉は紙コップから唇を離して、薄い眉毛を少しだけ眉間に寄せて
「こんな五月蝿かったら受験生への嫌がらせだよなー」
なんて言った
『受験生の私達がこんな追い込みの時期に初詣なんかに来てて言えないよ』
苦笑いで返すと
「あー。そうだった」
と言ってから少し間を空けて
「あ、でも俺部活推薦貰ってるし」
さらりと凄い事を言い放った
ごぉん
ごぉん
除夜の鐘が、どんどん響き渡っていく
和哉は紙コップから唇を離して、薄い眉毛を少しだけ眉間に寄せて
「こんな五月蝿かったら受験生への嫌がらせだよなー」
なんて言った
『受験生の私達がこんな追い込みの時期に初詣なんかに来てて言えないよ』
苦笑いで返すと
「あー。そうだった」
と言ってから少し間を空けて
「あ、でも俺部活推薦貰ってるし」
さらりと凄い事を言い放った