十二の暦の物語【短編集】

距離が、ぐっと狭くなった文化祭前日

「ねぇー皆ぁー」

昼休み
皆が弁当を食べている教室で、学級委員の美奈(ミナ)が教壇に立った
皆が美奈に注目した

「ウチのクラスさぁ」

エライゆっくりした口調で

軽くヤバい事実を口にした


「文化祭何やるか決まってないじゃん?」
「「「「うん」」」」

クラス全員が首を縦に振る

「それでさぁ、重大発表なんだけどー」





「文化祭まで、ぶっちゃけ1週間しか無いんですよね」
「「「「うん」」」」

そうだよね
カレンダーの文化祭当日につけたアカマルが、どんどん迫ってる

あ。
ひらいめいた

『それって、やばくね』
「「「「あ」」」」

「そうなんだよー。やばいんだよー」

「どどどどうする!?」
「とりあえず何やるか決めねーと!!」

皆ガタガタと席を立ち始めた

『とりあえず口にモノ入れながら喋んない方がいーよ』

「皆何やりたいー?」

美奈が皆に問いかけた

「ベタにコスプレ喫茶とか?」
「お化け屋敷!!」
「屋台!!あ、クレープがいい」

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