十二の暦の物語【短編集】
『嘘!?和哉凄いねぇ。私も推薦貰えたらなぁ』

少しふざけてむくれてみると
和哉が、ははっ。と笑って

「睦月なら普通に受験してすっげぇ頭イイトコ入れるよ」
『いいねー。推薦貰った人は気楽で』
「やーマジマジー。睦月ならカリフォルニア大とかでも行けんじゃねー?」
『カリフォルニアは無いよー。そこまで頭良くないもん』
「よく言うよー。テストいっつも学年トップの秀才だったクセにー」
『勉強したのはテスト期間だけだよ』
「あ、今睦月軽く自慢したの分かって言った?テス勉だけやって学年トップなんてさァ。謙遜に見せかけた自慢だぜ」

口を尖らせて文句を言うけど、顔と声は笑ってる

『や、あのっ自慢じゃないからっ。ホントにっ』

慌てて否定していると、境内の方から大きな声が聞こえてきた


「10秒前ー!!!!」
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