十二の暦の物語【短編集】
ばさあっ

黒い布を教室の全面に張って、小さい電球を付けた

「おおお…」
「結構出来るモンだね」
「1週間にしては上出来じゃねえ?」

皆が、薄暗くなった教室を見渡して言った

『へー…こんなギリギリで出来上がるんだね』
「いやー。ウチら天才じゃん?」

美奈が満足げに胸を張った

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