十二の暦の物語【短編集】
「フーーッ」
和泉(イズミ)君が、渡辺君達に向かって猫の威嚇みたいに息を吐いた
『そ、それで和泉君…何かな…?』
「あ、そーだっ」
和泉君が笑顔になって、それからいきなり泣きそうな顔になって
大声で私に泣きついてきた
「助けて神楽センパイーーーーッ!!!!」
『え…ぇええ?』
渡辺君達の前で喚き散らしていたら、渡辺君達が苦笑いで行ってくれた
「神楽ちゃん…大変そーだね…?」
「俺等もう分かったから…」
「あ、ありがとな…」
『ご、ごめんねっ』
あたふたしながら和泉君を引っ張って教室を出た
『あ、ぇっと…中学生も同じ時間だったんだね…?』
「…ぅん…中3だけ…」
『そ、そっか…それで…どうしたの…?』
和泉君が顔を上げた
涙で目が潤んでいて、可愛いなんて思ってしまった
「俺高校入れねーかもーーーー!!!!!」
『……え?』
和泉(イズミ)君が、渡辺君達に向かって猫の威嚇みたいに息を吐いた
『そ、それで和泉君…何かな…?』
「あ、そーだっ」
和泉君が笑顔になって、それからいきなり泣きそうな顔になって
大声で私に泣きついてきた
「助けて神楽センパイーーーーッ!!!!」
『え…ぇええ?』
渡辺君達の前で喚き散らしていたら、渡辺君達が苦笑いで行ってくれた
「神楽ちゃん…大変そーだね…?」
「俺等もう分かったから…」
「あ、ありがとな…」
『ご、ごめんねっ』
あたふたしながら和泉君を引っ張って教室を出た
『あ、ぇっと…中学生も同じ時間だったんだね…?』
「…ぅん…中3だけ…」
『そ、そっか…それで…どうしたの…?』
和泉君が顔を上げた
涙で目が潤んでいて、可愛いなんて思ってしまった
「俺高校入れねーかもーーーー!!!!!」
『……え?』