十二の暦の物語【短編集】
「…ん……んん~~??」
シャーペンを持った右手で、所々跳ねた髪を掻いた
「え…マジ分かんね…ぇーっと…」
呟きながら、右手の指を折って数を数え始めた
そんな和泉君を見つめていると、何だか可愛いなあと思った
私が中学3年生のときに入学してきた和泉君
空手が凄い強くて、その頃は喧嘩して先生に呼び出されてばかりの不良だった
私は先輩なのに怖くて全然目も合わせられなくて
でも、委員会で一緒になって、初めて喋ってみたら
確かに真面目では無いけど、笑顔が可愛くて面白くていい子だった
付き合いだしたのは、私が高校に入る少し前の春休み中
何故か色んな男の子に声をかけられて
でも怖くて何もできなかった私を助けてくれた
自分より大きい男の子を何人相手にしても、絶対負けなかった
助けられてばかりだった私が、まさか和泉君に助けを求められるなんて
勉強しかできない私だから、こうゆう時はしっかり助けなきゃ
和泉君が志望校に合格できるように…
「…あ、分かった!!神楽センパイ!こーだよね!?」
『ん?』
和泉君のノートを覗き込んだ
『うん!そうそうっ』
「すっげえっ。俺全部解けちゃったよ!!」
『良かった^^』
「ありがとー神楽センパイ!!」
『いいよ別に^^』
シャーペンを持った右手で、所々跳ねた髪を掻いた
「え…マジ分かんね…ぇーっと…」
呟きながら、右手の指を折って数を数え始めた
そんな和泉君を見つめていると、何だか可愛いなあと思った
私が中学3年生のときに入学してきた和泉君
空手が凄い強くて、その頃は喧嘩して先生に呼び出されてばかりの不良だった
私は先輩なのに怖くて全然目も合わせられなくて
でも、委員会で一緒になって、初めて喋ってみたら
確かに真面目では無いけど、笑顔が可愛くて面白くていい子だった
付き合いだしたのは、私が高校に入る少し前の春休み中
何故か色んな男の子に声をかけられて
でも怖くて何もできなかった私を助けてくれた
自分より大きい男の子を何人相手にしても、絶対負けなかった
助けられてばかりだった私が、まさか和泉君に助けを求められるなんて
勉強しかできない私だから、こうゆう時はしっかり助けなきゃ
和泉君が志望校に合格できるように…
「…あ、分かった!!神楽センパイ!こーだよね!?」
『ん?』
和泉君のノートを覗き込んだ
『うん!そうそうっ』
「すっげえっ。俺全部解けちゃったよ!!」
『良かった^^』
「ありがとー神楽センパイ!!」
『いいよ別に^^』