十二の暦の物語【短編集】
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床 面 竹刀 防具
色んな軋む音だけが響く
面の網の向こうには同い年の春香(ハルカ)が竹刀を構えてる
「やぁッ!!」
春香が気合を入れて仕掛けてくる
面を守って、胴を打たれそうになって慌てて反らす
春香が後ろへ下がった
次は、あたしの番…
呼吸を整えて、竹刀を握る手に力を込める
目一杯右足で踏み込んで春香に近づく
『メェンッ!!!!』
かちんっ。と竹刀の面と接触する音が聞こえた
審判の先生をちらっと見る
旗は上がらない
入りが甘かったか…
面をスカした動きを止めずに体を捻って間髪居れずに第二激を籠手に定めた
屈んでいた体制を即効で立ち上がって竹刀を振り下ろす
『籠手ッ!!!!』
ばちんっ
「1本」
ばさっ
旗が翻った
床 面 竹刀 防具
色んな軋む音だけが響く
面の網の向こうには同い年の春香(ハルカ)が竹刀を構えてる
「やぁッ!!」
春香が気合を入れて仕掛けてくる
面を守って、胴を打たれそうになって慌てて反らす
春香が後ろへ下がった
次は、あたしの番…
呼吸を整えて、竹刀を握る手に力を込める
目一杯右足で踏み込んで春香に近づく
『メェンッ!!!!』
かちんっ。と竹刀の面と接触する音が聞こえた
審判の先生をちらっと見る
旗は上がらない
入りが甘かったか…
面をスカした動きを止めずに体を捻って間髪居れずに第二激を籠手に定めた
屈んでいた体制を即効で立ち上がって竹刀を振り下ろす
『籠手ッ!!!!』
ばちんっ
「1本」
ばさっ
旗が翻った