十二の暦の物語【短編集】
「他の皆も随分上手くなったねぇ」
面を取って休憩している部員皆を見渡して呟やく
『皆頑張ってますよっ』
自信たっぷりに笑顔で言うと、自分よりもずっと低いあたしの顔を見て、そうだね。って
「来年も、全国行けたらいいね」
『そ…そこまでは…照先輩が居ないと…無理ですよ…』
「いやー。俺が居なくても大丈夫だよー」
「これからは弥生ちゃんが女子主将さんで。ね」
あたしの顔から、一瞬笑顔が消えた
そんな、笑顔で
言わないでくださいよ
「俺が居なくても大丈夫」なんて
あたしは、先輩が居なくなったら
先輩が卒業したら
哀しいです
寂しいです
ちっとも大丈夫じゃないですよ
面を取って休憩している部員皆を見渡して呟やく
『皆頑張ってますよっ』
自信たっぷりに笑顔で言うと、自分よりもずっと低いあたしの顔を見て、そうだね。って
「来年も、全国行けたらいいね」
『そ…そこまでは…照先輩が居ないと…無理ですよ…』
「いやー。俺が居なくても大丈夫だよー」
「これからは弥生ちゃんが女子主将さんで。ね」
あたしの顔から、一瞬笑顔が消えた
そんな、笑顔で
言わないでくださいよ
「俺が居なくても大丈夫」なんて
あたしは、先輩が居なくなったら
先輩が卒業したら
哀しいです
寂しいです
ちっとも大丈夫じゃないですよ