十二の暦の物語【短編集】
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「気をつけ!礼っ!!」
「「「「ご指導ありがとうございました!!!!」」」」
部長の号令に部員全員が一斉に3年生に向かって頭を下げる
あたしはあれから1時間近く、ドキドキして聞こえもしない照先輩の指導を受けた
「皆これからも頑張ってね!!」
「たまには遊びにくるからね~」
「頑張ってー!」
『さようならっ』
「先輩も頑張ってください!!」
体育館の外で春香と2人で女子の先輩を見送る
5人しか女子が居なくて、団体は必ずこのメンバーで、必然的にいつも一緒にいた時間を思い出すと泣けてくる
先輩達が見えなくなると、ぶんぶんと振っていた腕を下ろす
「卒業…しちゃったね…」
『うん…』
「寂しいね…」
『うん』
「…ぁ、弥生。照先輩には言わなくていいの?」
『え?』
「好き。なんでしょ?」
『うん…』
「今日で会えなくなっちゃうんだから…言ってきたら?」
『…うん…』
「…じゃあ、頑張って。部室で待ってるから」
『………うん』
春香は1回頷くと、体育館に向かって駆け出した
丁度春香が体育館に入る時、照先輩が出てきた
春香は先輩に頭を下げた。口の動きで「有り難うございました」って言ってる
「気をつけ!礼っ!!」
「「「「ご指導ありがとうございました!!!!」」」」
部長の号令に部員全員が一斉に3年生に向かって頭を下げる
あたしはあれから1時間近く、ドキドキして聞こえもしない照先輩の指導を受けた
「皆これからも頑張ってね!!」
「たまには遊びにくるからね~」
「頑張ってー!」
『さようならっ』
「先輩も頑張ってください!!」
体育館の外で春香と2人で女子の先輩を見送る
5人しか女子が居なくて、団体は必ずこのメンバーで、必然的にいつも一緒にいた時間を思い出すと泣けてくる
先輩達が見えなくなると、ぶんぶんと振っていた腕を下ろす
「卒業…しちゃったね…」
『うん…』
「寂しいね…」
『うん』
「…ぁ、弥生。照先輩には言わなくていいの?」
『え?』
「好き。なんでしょ?」
『うん…』
「今日で会えなくなっちゃうんだから…言ってきたら?」
『…うん…』
「…じゃあ、頑張って。部室で待ってるから」
『………うん』
春香は1回頷くと、体育館に向かって駆け出した
丁度春香が体育館に入る時、照先輩が出てきた
春香は先輩に頭を下げた。口の動きで「有り難うございました」って言ってる