十二の暦の物語【短編集】
『明人ーっ。薪ーっ』
「歌奈子頑張れーっ」
「明人が行って来いよ!!」
「俺はダメだよ。皆には言ってなかったけどヘルニア持ちで…」
「いーからさっさと2人で仲良く行って来いよ!」

「「わーん和真酷いー!!!!」」

「…うっせぇ…」
「和真ぁ、野菜終わったァ?」
「あ。」

『…げほッ…ちょ、煙たいっ!!』
「我慢しろ皐月!!つーか俺にばっか炊かせてねぇで皐月もやれよ!!」
『えーーーっ。明のが上手いしー…煙たいもん』
「俺だって煙たいわ!!つか皐月よりも絶対煙たい!!」

「おい明ー!!切り終わったー!!」
「ぅあい!!皐月フタ開けろー」
『何その命令口調;』

「ジャガイモ投入ーっ」
「…あ!馬鹿大樹ニンジンから入れなきゃ!!」
「マジで?…詳しいな沙耶」
「…普通…だと思う…」
「…」

『ってか多くね!?こんな火力出ないから!!』
「とりあえず薪入れろ薪…」

「「「「明人(君)ーっ!!歌奈子(ちゃん)ーーっ!!!!」」」」


「「「「薪ーーーーッ!!!!」」」」




「わぁーってるよ!!」
「てか明人遅い!!」
「…歌奈子だって速く歩けよ!!」
「アホ!!男子と女子の体力考えろや!!つか明人砲丸投げやってるクセに力無いじゃん!!」
「バッカ。砲丸は力じゃねーの!」


「「「「早くしろーーーー!!!!」」」」

「って俺等いつからそんなキャラに!?」
「明人が悪い!!」
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