君の笑顔に恋してる❤

そのうち入学式が始まって、塩田と佐倉もおとなしくなった。



あたしの斜め前に座っている佐倉。



前を向く佐倉のうしろ姿…その背中をジッと見つめる。



…あぁ、神様。



同じクラスにしてくれて、ありがとうございます。



もっとあたしの願いを叶えてくれるとしたら、



佐倉と両思いになりたい…。









いつも、いつも願ってること。



こんなお願いしたって、努力しなくちゃ簡単に叶うわけなんてないってわかってる。



だけど…



佐倉の気持ちを確かめる勇気も、告白する度胸さえあたしにはない。



あたしはこうやって、



佐倉の姿をジーッと見つめるのが、



精一杯なんです…。