またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜


「美和っ!どうして海に落ちたの?あんな所柵があるから普通落ちないでしょ!」


さっそくお母さんに疑いの目を向けられてしまった。


お父さんが単身赴任でいなのにしっかりとあたしを育ててくれているお母さんにまさか、自殺を図ろうとしました!……なんて口が裂けても言えない。



「それもそうよね。何で落ちたの?」

唯一の見方だと思っていたおねえもあたしを怪しんだ。


「あっ、その……ふざけてさ、柵の上に座ってたらバランス崩しちゃってそのままドボンっ!みたいな……?」

どうかこの嘘がバレませんように
どうかこの嘘がバレませんように


あたしは呪文のようにそう願った。


「全く……もう大学受験生でしょ?そんな子供みたいなことしないで!もし、悠宇くんが助けてくれなかったら美和ほんとにどうなってたかわかんないんだよ?明後日学校で悠宇くんにお礼言いなさいね!」


お母さんはそれだけ言い残すとあたしに何の詮索もなく戻って行った。


おねえも彼氏から電話〜♡とか言ってさっさと消えて行った。

さっきの妹思いの姉はどこに消えた?





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