またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜


「でも、冷血王子があたしを助けるなんておかしくない?」


冷血王子はあたしに相当キレてたし。

突つかみ合いになるぐらいあたしを助けたいってどうよ?おかしくない?


「そうだね。でも、伊月くんも言い過ぎたと思ってたんじゃないの?だから…助けた、とか?……でも、あの時の伊月くん尋常じゃないくらい真剣だった。」


アイツがあたしを助けるために真剣?

ますますわからない。


「伊月くんにはちゃんとお礼言うんだよ!喧嘩とかしちゃダメだからね!」



「わ、わかってるよ。」



すると、ニナは急に顔を真っ赤に染めた。


「えっ?………何?どうしたの?」


「どーしよ。言っちゃおうかなー?」


ニヤニヤと顔を緩めるニナ。


< 113 / 361 >

この作品をシェア

pagetop