またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
「でも、冷血王子があたしを助けるなんておかしくない?」
冷血王子はあたしに相当キレてたし。
突つかみ合いになるぐらいあたしを助けたいってどうよ?おかしくない?
「そうだね。でも、伊月くんも言い過ぎたと思ってたんじゃないの?だから…助けた、とか?……でも、あの時の伊月くん尋常じゃないくらい真剣だった。」
アイツがあたしを助けるために真剣?
ますますわからない。
「伊月くんにはちゃんとお礼言うんだよ!喧嘩とかしちゃダメだからね!」
「わ、わかってるよ。」
すると、ニナは急に顔を真っ赤に染めた。
「えっ?………何?どうしたの?」
「どーしよ。言っちゃおうかなー?」
ニヤニヤと顔を緩めるニナ。