またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜


「美和ちゃん!!」


振り返ると、そこには香穂ちゃんが居た。

「見送りに来てくれたの?嬉しいー!」


「えっと、その……そうなんだけど……」


そのとき別々に探し回っていた伊月が帰って来た。


「……とも!!?」



「……香穂」


あたしは雰囲気を壊さないように近くにあったお土産屋さんに入った。


でも、仕方ないほどに気になって耳をすました。



「……どうして、ここに?」


「……言い忘れたことあったから。」


「実は、私も。」



あたしはせんべいの箱を顔の前にして覗き込んだ。

何これ……恋愛ドラマの最終回みたい。

え、え……キスしちゃうの?え?


「あの〜お買い上げですか?」


「はい?」

手に持ってるせんべいが原因らしい。

あたしは速やかにせんべいを元の場所に戻した。









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