またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
「……ん。……お前には感謝してる……」
以外にも、その照れた表情をした伊月が新鮮で目を疑った。
「……嬉しい」
たった4文字しか言葉に出来なかった。
あの冷血王子で有名な伊月が、伊月があたしに感謝してるなんて……
思わず、頬が頬が緩んでしまう。
そんなあたしを見て、伊月はすかさず付け加えた。
「ま、大バカなお前にしてはまずまずってところだな。」
ーーーー!!?
「あ、あんたね!せっかくいい感じで終わろうとしてるのに爆弾投げつけるなんてほんと……ーーー」
ほんと、サイテー
って言葉を口にしようとしたけれど
あまりにも伊月があのキラキラした笑顔をあたしに向けるから何も言えなくなった。
「……ありがとな、」
そう言って、他の誰にも見せない笑顔であたしの頭をポンっと軽く叩いた。
そして、ちょうどバスが到着した。