またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
一人でいても勉強する気なんて起きなくてあたしも帰ることにした。
なんか、最近あたしの周りで付き合ってる子多いのは気のせい?
麻央も大学生の先輩と付き合い出したし。
クラスにももっといるし……
取り残されているのはあたしだけ?
ブツブツと思いを巡らせながら昇降口を出たのはいいんだけど……
「え!?傘忘れた……」
朝は雨が降ってなかったから持ってこなかったんだった……
天気予報士のお姉さん信じればよかった……
しょうがなくあたしは濡れて帰ることにした。
7月の雨にしては何だか冷たい。
容赦無い水の粒があたしの肌に突き刺さる。
やっとの思いで家に着いた。