またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
裏庭から昇降口へ向かう途中悠宇を見つけた。
あれからテスト期間で悠宇に会っていなかった。迷惑かけたこと謝らなきゃ……
「ニナごめん!あたし用事思い出したから先帰って!ごめんね!!」
あたしは急いで後から悠宇を追いかけた。
どうやら体育館裏に行く様子。
誰かと待ち合わせかな……そう思ったとき体育館裏には一人の女の子が待っていた。
ツインテールにクリクリの二重。
どこかで見たことあるような……
「悠宇君……」
女の子は悠宇にかけよった。
あれ……もしかして見たらいけない感じ?
「来てくれないかと思った。」
女の子は少し潤んだ瞳で悠宇を見詰めていた。
あ、あの子……サッカー部のマネージャーの子だ。
「うん……。これから練習だから。」
悠宇の声はいつもより低く感じた。
「あのね……私、悠宇君が好き。付き合ってください……」
その言葉を、聞いた瞬間無償に胸がざわめいた。