またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
悠宇は少し俯いたままでなにも言おうとしない。
女の子はもう泣きそうで……
「ごめん。……俺、好きな子いるから。」
と、悠宇は静かにつぶやいた。
悠宇の好きな子か……そういや今まで聞いたことなかったな。
「私じゃ…ダメなの?」
女の子は既に泣いていた。
「ごめん。そいつほっとけないからさ。」
女の子は手で涙を拭って走って行った。
悠宇ははぁ〜とため息をついた。
こんなときに謝るのもな……あたしは明日謝ろうとその場から去ろうとしたとき、石につまづいて思いっきりこけてしまった。
「……美和?」