またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
げ!!ばれた!!
「いや、あの……別に盗み見てなんか……えっとその……」
悠宇はあたしに近づいて手をひいてくれた。
「相変わらず鈍臭いな。」
「なっ!そ、そんなことない……悠宇!??」
あたしの頭は思考停止した。
理由は悠宇があたしを抱きしめているから。
「ど、どうしたの……?」
「……心配した。クソ心配した。美和も元みたいにいなくなるんじゃないかって。」
だんだん抱きしめる力が強まってゆく。
あたしもゆっくり悠宇の背中に腕をまわした。
「ごめん…ね。あたしはどこにもいかないよ。悠宇のそばにいるよ。」
「美和……あのとき電話出たのともだったよな……どうしてあいつが」
電話……そうだ。あたし悠宇に電話して…そのときに伊月が来て……伊月が何もないって言って……