またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜


するとまたさっきみたいに身体をビクつかせた。


「す、すすす…すき。とかじゃなくてですね……あ、あこあけ…憧れなだけで……」


ふーんとメガネくんの顔をまじまじ見ると、そんなに見ないでくださいと怒られた。

ふいにアイツを見るとまだ女子に囲まれていた。ふん!調子のんなバーカ!


「ま、まぁ。伊月、顔だけはいいもんね〜。……でもね、すんごいドSなんだよそれが!!イジワルだし、自己チューだし、なんたって俺様だし?この三拍子そろってるとかやばくない?…女子には人気だから浮かれてんのよーね〜。どこがいいんだかっ!」

ねぇ、そう思わない?


とメガネくんに問いかけると……


メガネくんは何やらワナワナ震え出した。

え、本当の伊月に幻滅したとか?
話しちゃまずかったかな〜

なんて思っていると、メガネくんは震えながら口を開いた。



「……う、うう後ろっ!」


……後ろお?


あたしは半信半疑のまま振り返ると、なんとも言えないような表情の伊月が立っていた。






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