またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜


見詰めあったまま数秒。

ようやく事の次第に気づいたあたしの額には冷や汗が……


「…悪かったな、三拍子そろってて。」


「あ!あ……め、メガネくん!こ、こここ…ここ教えて!……」


あたしは何事もなかったかのよう机を前にした。



「……何が、“顔だけは”だ?お前、ケンカ売ってんのか?」



ひいいいいいいいい!!


耳元から聞こえたドスのきいた低い声に肩を上げた。


「いや、べべべ…やべ別に……そそそんなこといってましん」


「ちゃんと喋れ。」


「だっ!だってそう…じゃん。あたし悪いこといった?」


「お前、次は逆ギレか?」



……むうううう。


何も言えず問題集の端を握っているあたしにあきれたのか伊月はふっと笑った。



「お前は親に怒られたガキか。その問題集わかんねーんだろ?かせ、教えてやるから。」





なんでかな……こういうとこ、ズルいと思う。



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