またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜


「美和、山の中で倒れてたんだよ!!緒形と。」


……あ、思い出した。


緒形が上から降ってきて、襲われかけてそれからどうした?それから……黒い物体がガサガサして……


「お!おば!!……おべけ!!」


「何言ってんの美和〜」


桃香はあたしを見てケラケラ笑い出した。


「お、おばけ!!おばけは!?……おばけがでたの!!」


「はぁ?美和それ幻覚でしょ、ウケる〜」


「ほ、ほんとにいたんだもん!!見たもん!!黒いヤツ!!」



「それ、……伊月くんじゃない?」


と、ニナが。


「……ん?なんで伊月?………え!伊月おばけだったの!!?」


そんなあたしの反応を見た桃香は更に笑った。


「違うよ!伊月くんが、美和を助けに行ったの。」





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