またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
残念だけど、あたしには全くと言っていいほど免疫がない。
近くにいるだけでも沸騰しそうなくらい顔が熱いのに抱きしめられたときにはもうおわり。
ずっと、元一筋だったから恋愛経験もないに等しい。
ずっと黙っていると伊月はあたしの顔を覗き込んだ。
伊月はこれまでかというほどあたしに顔を近づけた。
「……ぶっ。顔真っ赤。お前おもしれーな。」
「う、うるさい///そ、そりゃ……誰だって顔近づけられた困るでしょ……」
だからイヤ。
こうやって遊ばれるから。
なんで、あたしだけドキドしなきゃいけないわけ?
まあ、こんなヤツにドキドキしてるあたしもどうかしてるけど。
そのとき、強い風がびゅーっと吹いてドレスの裾が踊った。
「ハックション!!」
「ぶっ、おま…なんだよそのくしゃみは。ウケ狙いかよ」
ハハッとそれも爆笑してやがるコイツ…
ウケ狙いじゃないっつーの!!