またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
「だから、生きてるから悩み事があるんだよ。死んでたら悩み事したくても出来ないだろ?」
そ、そういうことか。
「そ、そうだね。死んでたら悩み事したくても出来ない・・・もんね。」
冷血王子はただ水平線を見つめていた。
「あんたさ、女子嫌いなんじゃないの?」
あたしは恐る恐る、そう聞いた。
「おー。嫌い。しつこいし、ウザいし
それが?」
冷血王子の瞳にあたしが映る。
「や、その・・・あたしは大丈夫なんだなーって思って。」
「あー、そうだな。何でだろうな。あんたが女らしくないからかな?」
・・・何よソレ。
「地味に傷付くんですけど?」
すると、冷血王子は屈託のない笑顔をあたしに向けた。
「でも、初めてだわ。こんなに喋れる女なんて。」
その笑顔を見た瞬間
不覚にも、胸がキュンとした。