またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
「慣れてねーし、他の誰にもこんなことしねーよ。」
そう言った悠宇はあたしを見つめた。
「……お前だけ。……美和だけだ。」
悠宇の真剣な瞳にあたしはそらすことなんて出来なくて……
「いつになったら気づいてくれる?」
「……え?なにを……」
そう言うと、悠宇はやっぱりか。と少し笑った。
「……俺じゃ、だめか?」
「……え?」
「ふっ、やっぱり直球じゃねーと伝わんないのか。」
さっきから悠宇が言っている意味がわからない。
「ね、悠宇。どうし────」
一気に視界が真っ暗になったと思ったら、暖かいものに包まれた。
それが悠宇の腕の中だと知ったのはその後で……あたしはいきなりのことで焦った。
「ゆ、悠宇!?どうしたの……」
「……きだ」
「……え?」
「お前が、美和が……好きだ。」